初めての駄菓子屋体験を胸に刻んでいる方、懐かしい味わいを思い出す方、そのどちらにとっても心踊るニュースが飛び込んできました。
全世界累計発行部数1,100万部という輝かしい数字を誇る児童書シリーズ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」が、ついに実写映画として生まれ変わり、その夢のような世界をBlu-ray＆DVDで鑑賞できる時代がやってきました。
この作品を通して、買った駄菓子が人生を変えるという不思議な体験を手にすることができるでしょう。
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂の実写映画がついにリリース
2013年に廣嶋玲子とjyajyaによって発表された「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」は、瞬く間に子どもたちの心をつかみ、以降もその人気は衰えることを知りません。
このシリーズは、2020年にアニメ映画化やテレビアニメ化を果たし、さらにはアトラクションとして現実の遊園地で楽しむこともできるという画期的な成功を収めました。
そして今、実写映画化として新たに世に送り出されることになったのです。
この実写版を手にすることによって、駄菓子を通して展開される物語を、ビジュアルとともに楽しむことができるだけでなく、各国に広がる『銭天堂』のファンタジーの波に自ら飛び込むことができるのです。
この映画が、日本はもちろんのこと、韓国・台湾・中国・ベトナム、その他アジア諸地域の多くのファンによって熱烈に歓迎されたのはその表れといえるでしょう。
こだわりの美術・装飾で幻想世界を再現
実写映画化にあたり、まず注目したいのがその美術・装飾のクオリティの高さです。
原作ファンにとって、あの夢のような銭天堂の世界がどのようにスクリーンに再現されるのか、非常に大きな期待が寄せられていました。
スタジオ内に製作された銭天堂は、まさに原作で描かれてきたお店が実体化したかのような出来栄え。
特に、店内はもちろん、その周囲にまで至るまでこだわりが詰め込まれており、一見では気付けない細部にまで美術・装飾スタッフの熱い思いが込められています。
猫のモチーフがいたるところに隠されていたり、細い路地の仕掛けが観客を待ち受けているなど、繰り返し観たくなるような仕掛けが満載です。
たたりめ堂に至るまで、どれも原作への愛情に溢れる再現をとげています。
この繊細な造形は、Blu-ray＆DVDで改めてじっくり楽しむにふさわしいものといえるでしょう。
豪華なキャスト陣が織りなすストーリー
実写映画には、彼らのキャラクターを鮮やかに演じる豪華なキャスト陣が揃っています。
主役の紅子役には、天海祐希が選ばれました。
彼女は特殊メイクを駆使して、本作の幻想的なキャラクターを見事に体現しています。
実に多くのドラマや映画に出演し、実力派女優として名高い天海祐希が醸し出す存在感は、本作の核となるべき魅力の一つです。
また、上白石萌音が紅子の敵役、たたりめ堂の女主人・よどみを演じています。
彼女はこれまで優しい役柄のイメージが強かったですが、本作で初めて悪役に挑戦しました。
この意外性に満ちたキャスティングがストーリーをより奥深いものにしています。
多彩なスタッフ陣が生み出す独特の物語世界
映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」を語るうえで、忘れてはならないのがこの作品を支えるスタッフ陣です。
監督には、中田秀夫という、数々の話題作を生み出してきた名匠が名を連ねています。
彼の作品は、そのストーリーの緻密さと恐怖と喜びを同時に提供する独自の演出で知られており、この映画でもその一端を見ることができるでしょう。
さらに脚本を手掛けるのは吉田玲子、彼女は児童向けから大人向けまで幅広いジャンルで、多くのかけがえのない作品を生んできました。
彼女が紡ぐ言葉とストーリーが全体をどのようにまとめあげ、全く新しい「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の世界を築いているのか、期待が膨らみます。
作品を盛り上げる主題歌「願いはぎょうさん」
映画の締めくくりに、さらなる華を添えるのが水曜日のカンパネラによる書き下ろしの主題歌「願いはぎょうさん」です。
彼らの独特の世界観を持つこの楽曲は、物語の世界とうまく調和し、視聴者を一層引き込みます。
独自のメロディーと語りかけるような歌詞が、この映画のテーマである願いと因果をうまく表現し、観終えたあとに残る余韻として心に刻まれることでしょう。
まとめ
実写版の「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」は、観る人を飽きさせない要素が詰め込まれています。
壮麗なビジュアルや、豪華キャスト陣による迫真の演技、そして優れた脚本が織りなす物語が重なったこの映画。
Blu-ray＆DVD版として、その魅力を何度でも自宅で味わえるのです。
見逃しがちな細かい装飾や、新たな発見を何度も享受できます。
それは原作ファンだけでなく、新しく世界観を知る観客を惹きつけるには十分な内容に仕上がっています。
「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」のBlu-ray＆DVDは、あなたにとってのノスタルジックと新しい冒険、両方の入り口となることでしょう。
気になる方はぜひ、その手で手に取って、新たな物語を紡いでみてください。
東宝（株）から2025年6月11日に発売となるこの作品が、多くの人々の手に渡ることが待ち遠しいです。
